
自分の年収でマイホームは買える?
マイホーム購入の頭金はいくら必要なの?
マイホームを購入するときは、SNSやCMを見ていると今すぐにでも欲しくなりますよね。
しかし、実際に新築の一戸建てを購入するには、いくらの年収が必要なのか、はっきり分かる情報は少ないものです。

この記事では、マイホーム購入のための年収別のシミュレーション、必要な頭金などを分かりやすく解説していきます。
将来のマイホーム購入に向けて、現実的な目線でしっかりと備えていきましょう!
新築マイホーム購入の基本条件とは?
マイホームを購入するには「年収」だけではなく、自己資金や住宅ローン審査など、複数の条件が重なって成立します。
結論を言うと、頭金をいくら準備できるかによって、選べる住宅やローン条件が大きく変わってきます。
頭金ゼロでもローンは組めますが、金利や返済総額に差が出ることも。
住宅ローンの審査では、以下のような点が重視されます。
- 年収と返済比率(後述)
- 勤務年数(3年以上が理想)
- 職種・雇用形態(正社員が有利)
- 他の借入状況(カードローンや車のローンなど)
これらの項目がローン可否を左右します。
年収別に見るマイホーム購入シミュレーション
では、実際に年収別にマイホームを購入できる価格帯を見ていきましょう。
年収300万円台の場合
返済比率を30%と仮定すると、年間返済可能額は約90万円(月7.5万円)ほど。
住宅ローン金利1.5%、35年返済なら、借入可能額は約2,400万円前後。
購入可能な物件価格の目安は、約2,500〜2,800万円(頭金を考慮)となります。
年収400〜500万円台の場合
月返済額は10〜12.5万円。借入可能額は約3,500〜4,000万円前後。
購入可能な物件価格の目安は、約3,800〜4,500万円となります。
年収600万円以上の場合
月返済額は15万円以上が可能。借入可能額は約4,800万円〜5,500万円。
購入可能な物件価格の目安は、5,000万円〜6,000万円超となります。
無理なく買うには「返済比率」に注目!
マイホーム購入で見落としがちなのが、「返済比率(へんさいひりつ)」です。これが家計を圧迫しない鍵になります。
返済比率とは、「年収に対する年間ローン返済額の割合」のこと。例えば年収400万円で、年間120万円のローンを返済しているとすると、返済比率は30%になります。
多くの金融機関が目安とするのは25〜35%以内。ただし、現実的にゆとりを持った生活をするためには、25%以内が理想です。
たとえば年収500万円なら、年間125万円(月10.4万円)程度までが無理のない返済ラインです。
頭金はどれくらい必要?
住宅購入の際には「頭金」をどのくらい準備するかも大きなポイントです。
最近は「頭金ゼロ」でも住宅ローンを組むことが可能になっています。ただし、金利が高くなったり、審査が厳しくなったりするデメリットも。
理想は物件価格の20%前後。例えば4,000万円の新築なら、800万円が理想的。ただし、無理せず10%(400万円)程度でもOK。大切なのは、「返済に無理がないこと」です。
住宅ローンの種類と特徴
住宅ローンにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。
例えば、フラット35と民間ローンでは下記のような特徴があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
フラット35 | 金利固定、審査が緩やか、安心感あり |
民間ローン | 金利が低め(変動金利)、選択肢が多い、審査厳しめ |
金利の安さを取るか、安定を取るかによって選ぶローンが変わってきます。
- 固定金利:将来の金利変動リスクがなく、安心。ただし初期金利はやや高い。
- 変動金利:初期は安いが、金利上昇リスクあり。
家計に余裕があれば固定金利、低金利時に購入して早く返すなら変動金利もアリ。
地域によって違う「相場」の現実
日本全国、エリアによって不動産価格には大きな差があります。
例えば、東京都心の平均新築価格は6,000万円を超えることも。一方、地方都市では2,500万円台で新築が建つこともあります。
地域相場を調べる方法としては、下記の3つのサイトがとても有名なので、ぜひ参考にしてみてください。
これらのポータルサイトで地域別価格の相場が簡単にわかります。
新築と中古はどちらが得?表でわかりやすく説明
予算に応じて、「新築」か「中古」かで悩む方も多いでしょう。
下の表を参考にすると、どちらがいいか、わかりやすいと思います。
比較項目 | 新築住宅の特徴 | 中古住宅の特徴 |
---|---|---|
価格 | 高め(設備・保証付き) | 安め(築年数により割安) |
初期費用 | 諸費用が少ない(仲介手数料なし等) | 諸費用がやや高い(仲介手数料が必要) |
住宅ローン控除 | 対象になりやすい | 条件次第で適用外となることも |
保証制度 | 住宅保証10年など制度が充実 | 保証がない/自己負担でメンテナンス |
設備の新しさ | 最新設備で快適 | 設備が古い可能性(交換が必要) |
耐震・省エネ性能 | 最新基準に適合 | 基準を満たさない場合も |
資産価値 | すぐに価値が下がる傾向 | 価格が安定しやすい |
立地の選択肢 | 土地探しが難しい | 希望エリアにある可能性が高い |
リフォームの自由度 | 少ない(完成済) | 自由に間取り変更・リノベできる |
よくある質問(FAQ)
まとめ:夢のマイホーム、年収だけにとらわれず計画的に!
「新築マイホームは年収いくらから買えるのか?」という問いに対して、単に年収の数字だけで判断するのは危険です。大切なのは返済計画と生活のバランス。収入に見合った物件を選び、頭金・諸費用・ローンの種類・地域相場など、多面的に考えることがマイホーム成功のカギとなります。
少しずつでも準備を始めれば、夢のマイホームはきっと現実になりますよ!
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